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柔道整復師になるためには
柔道整復師になるためには、柔道整復師の学校を卒業して、その後、国家試験に合格しなければなりません。
ここでは、学校に入学してから柔道整復師になるまでの一連の流れを説明します。
柔道整復師になるためには、「柔道整復師の学校」で3年間(柔道整復師の大学では4年間)通学の上、勉強しなければなりません。
それから、この学校を卒業して、柔道整復師国家試験を受験し、これに合格すると柔道整復師になることができます。
なお、柔道整復師の学校については後述します。
もう少し詳(くわ)しく述べると、まず、「柔道整復師の学校」で所定の講義を受講し、それぞれの教科の単位を取得していかなければなりません。
単位取得のためには、それぞれの教科の定期試験を受験し、一定以上の成績を取らなければなりません。定期試験というのは、高等学校での中間テストや期末テストと同じようなものです。
なお、この定式試験には、筆記試験の教科と実技試験の教科があります。
また、定期試験で一定以上の成績が取れなかった場合は、高等学校と同様に、再試験の制度もあります。
再試験でも一定以上の成績が取れず単位の取得が認められなかった場合は、留年することもあります。
3年生の終盤の11月ごろになると、「認定実技審査」という試験を受けます。
「認定実技審査」は3年生に在学中に受験しますが、国家試験の中の実技試験に位置づけられています。
内容としては、ケガをした患者さんに対する処置などについて口頭で答えたり、その処置のシミュレーションをモデルを用いて行います。また、その他には、柔道の実技もあります。柔道の実技では、基本となる礼法、受け身が正しくできるか、形(かた)と呼ばれる所定の技を使って正しく投げることができるか、また投げられることができるかを審査するものです。
「認定実技審査」で審査される内容は全て、それまでに学校で習ったものです。それに、この試験は、筆記試験の国家試験を受ける資格があるか判定されるものとも言えます。従って、この「認定実技審査」に合格できないと、次のステップの筆記試験の国家試験を受験できないだけでなく、学校を卒業することもできません。
卒業を間近に控(ひか)えた3月の上旬の日曜日に、国家試験が実施されます。
午前の2時間30分と午後の2時間30分の合計5時間にわたって、今まで学校で習った教科の筆記試験が行われます。出題数は午前、午後合わせて230問。全てが、4つの選択肢の中から解答を1つまたは2つ選ぶマークシート方式です。(四肢択一または四肢複択)
冒頭で、「国家試験は学校を卒業してから受験します。」と記しましたが、実際は、在学中に受験しています。これは、国家試験の受験の時、学校を卒業する見込みとして受験しているのです。高校生や大学生が、在学している間に企業の就職試験を受けるのと同じですね。
国家試験が直前ともなると3年生は皆、そわそわと落ち着かなくなりがちです。毎日、1分1秒でも大切にして受験勉強をしないと落ち着かないようです。ですから、卒業式は例年、国家試験を終えてから数日後に催(もよお)されています。
国家試験の約3週間後に、合格発表が行われます。合格発表はWeb上に合格者の受験番号が掲載される他、合格発表から数日して受験者本人に合格通知が郵送されてきます。
それで、免許の申請など所定の手続きを行い、免許証の交付を受け、これで念願の柔道整復師になることができるのです。
なお、国家試験の施行についてや合格発表は、厚生労働省のHP内で閲覧できます。
柔道整復師試験案内(厚生労働省)
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