第15回柔道整復師国家試験問題
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午前の部/問題 | 午後の部/問題
【午前の部/解答】 問1~50 問51~100 問101~120
【午後の部/解答】 問1~50 問51~100 問101~110
 
【午後の部】 解答時間2時間30分

問題 1 患者の権利について正しいのはどれか。2つ選べ。。
① 適切な説明を求めることができる。
② 未成年者に権利はない。
③ 憲法上の権利から保障される。
④ 裁判所の判決はない。

問題 2 クオリティ・オブ・ライフ(QOL)について誤っているのはどれか。
① 生活の質と訳される。
② 生命至上主義から導きだされる。
③ 患者の自己決定権の主張と結びつく。
④ 客観的な評価法がある。

問題 3 医療行為における患者の同意について正しいのはどれか。2つ選べ。
① 医療法第1条の4第2項に基づく。
② 同意書があれば法律上の責任は問われない。
③ 法律上の慣習である。
④ 刑法上の違法性阻却事由にあたる。

問題 4 柔道整復師の免許について正しいのはどれか。
① 都道府県知事は免許を交付することができる。
② 再免許の交付は認められない。
③ 免許の欠格事由は科料の刑に処せられた者である。
④ 厚生労働大臣は免許を取り消すことができる。

問題 5 正しいのはどれか。2つ選べ。
① 業とは反復継続する意思で施術を行うことである。
② 柔道整復師の免許は業務独占である。
③ はり師、きゅう師は柔道整復師の業務を行うことができる。
④ 理学療法士は柔道整復師の業務を行うことができる。

問題 6 正しいのはどれか。2つ選べ。
① 日本薬局方に収められている物は医薬品である。
② 柔道整復師は薬品の投与をしてはならない。
③ 施術所の中に薬局を開設することができる。
④ 衛生用品の購入には処方せんが必要である。

問題 7 施術所への立入検査について正しいのはどれか。
① 都道府県知事が犯罪捜査のために行う。
② 厚生労働省医薬食品局の職員のみが行う。
③ 立入検査には裁判所の許可を要する。
④ 都道府県知事が指定した職員に行わせる。

問題 8 柔道整復師法第22条について正しいのはどれか。2つ選べ。
① 施術所の使用制限については開設者の同意が必要である。
② 施術所の一部を使用禁止にすることができる。
③ 構造設備について改善を命ずることができる。
④ 衛生上の措置については含まれない。

問題 9 柔道整復師が広告できないのはどれか。
① 予約に基づく施術の実施
② 休日又は夜間における施術の実施
③ 外国での研修経験
④ 出張による施術の実施

問題 10 医療保険制度について誤っているのはどれか。2つ選べ。
① 憲法第25条を根拠とする。
② 医療給付は現物給付が原則である。
③ 加入については国民各自の選択に委ねられる。
④ 国民健康保険の運営単位は都道府県である。

問題 11 リハビリテーション医学の考え方で正しいのはどれか。
① 障害を治療対象とする。
② 疾病の治癒を治療目標とする。
③ 安静を治療の基本とする。
④ 医師が主に治療を行う。

問題 12 能力低下に対するアプローチはどれか。
① 合併症の予防
② 住環境整備
③ ファシリテーション
④ 車いす駆動訓練

問題 13 身体障害者福祉法による身体障害の対象に含まれないのはどれか。
① 脊髄損傷による対麻痺
② 脳梗塞による失語症
③ アルツハイマー(Alzheimer)病
④ ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害

問題 14 身体計測で正しいのはどれか。
① 上肢長は上腕骨大結節から橈骨茎状突起までの距離を測る。
② 前腕長は肘頭から尺骨茎状突起までの距離を測る。
③ 下肢長は大転子から足関節内果までの距離を測る。
④ 下腿長は脛骨外側顆から足関節外果までの距離を測る。

問題 15 バーセル指数に含まれない項目はどれか。
① 食事
② 整容
③ コミュニケーション
④ 階段昇降

問題 16 局所への物理療法と適応との組合せで正しいのはどれか。
① コールドパック・・・・・レイノー(Raynaud)病
② 極超短波・・・・・・・・・急性炎症
③ ホットパック・・・・・・・高度血行障害
④ 超音波・・・・・・・・・・・金属内固定部位

問題 17 片麻痺患者の上肢機能訓練に用いる作業種目で適切でないのはどれか。
① 園芸作業
② 積み木
③ ペグボード
④ サンディング

問題 18 78歳の男性。突然の左半身の脱力により救急外来を受診し頭部MRI検査にて脳梗塞と診断され、脳卒中ユニットに入院となった。入院後3日目の診察では、意識は清明だが視線は右を向き、左上下肢を動かすよう指示しても自動運動はみられず、痛み刺激でわずかな運動がみられた。
正しいのはどれか。
① 出現した運動は共同運動である。
② 坐位訓練では三角布で左肩関節亜脱臼を防ぐ。
③ 患者の右側から声をかけ、注意を促す。
④ ベッド上では左側臥位を多くとらせる。

問題 19 脊髄損傷患者の褥瘡予防対策として適切でないのはどれか。
① プッシュアップ
② 車いすの座クッション
③ エアマット
④ 夜間副子

問題 20 C6頸髄損傷(第6頸髄節機能残存)患者で使える筋はどれか。
① 上腕三頭筋
② 三角筋
③ 手内筋
④ 橈側手根屈筋

問題 21 脳性麻痺の定義で適切でないのはどれか。
① 出生前に生じた脳の病変
② 脳の非進行性病変
③ 永続的障害
④ 運動および姿勢の異常

問題 22 マン・ウェルニッケ姿勢として誤っているのはどれか。
① 上肢屈曲
② 凹足
③ 下肢伸展
④ 尖足

問題 23 痙攣を生じないのはどれか。
① 脳血管障害
② 重症筋無力症
③ 副甲状腺機能低下症
④ 洞不全症候群

問題 24 チアノーゼを起こすのはどれか。
① 再生不良性貧血
② 右心不全
③ 一酸化炭素中毒
④ 特発性血小板減少性紫斑病

問題 25 スプーン状爪がみられるのはどれか。
① 関節リウマチ
② 鉄欠乏性貧血
③ 肺気腫
④ ファロー(Fallot)四徴症

問題 26 正しい組合せはどれか。
① 猩紅熱・・・・・・・・・・・ハンター(Hunter)舌炎
② ジフテリア・・・・・・・・・コプリック斑
③ 麻疹・・・・・・・・・・・・・咽頭偽膜形成
④ ビタミンB1欠乏症・・・口角びらん

問題 27 二次性高血圧をきたさないのはどれか。
① 褐色細胞腫
② 大動脈弁閉鎖不全症
③ 原発性アルドステロン症
④ 甲状腺機能低下症

問題 28 頻脈をきたすのはどれか。
① 脳圧亢進
② 貧血
③ アダムス・ストークス(Adams-Stokes)症候群
④ スポーツ心臓

問題 29 深部感覚障害をきたしうる疾患はどれか。
① 重症筋無力症
② パーキンソン(Parkinson)病
③ 筋萎縮性側索硬化症
④ 多発性硬化症

問題 30 アキレス腱反射が減弱するのはどれか。
① 変形性頸椎症
② 脳出血
③ 糖尿病
④ 多発性硬化症

問題 31 食道癌の成因でないのはどれか。
① 熱い食物をよく食べる。
② 大量に喫煙をする。
③ 高脂肪食の習慣がある。
④ 高濃度のアルコールをよく飲む。

問題 32 腸閉塞の症状でないのはどれか。
① 嘔吐
② 下痢
③ 腹痛
④ 腹部膨満

問題 33 気管支喘息で正しいのはどれか。
① 重積発作では坐位の姿勢をとる。
② 発作時は吸気が延長する。
③ 気道閉塞は不可逆性である。
④ 発作の好発時期は冬である。

問題 34 冠動脈硬化の危険因子でないのはどれか。
① 飲酒
② 喫煙
③ ストレス
④ 肥満

問題 35 48歳の男性。6か月前から歩行すると両下肢が痛むようになり、2週間前から左足趾に潰瘍が出現した。タバコを毎日30本、25年間吸っている。
考えられるのはどれか。
① 高安病
② バージャー(Buerger)病
③ ベーチェット(Behcet)病
④ レイノー(Raynaud)病

問題 36 伴性劣性遺伝するのはどれか。
① 悪性貧血
② 血友病
③ 特発性血小板減少性紫斑病
④ 慢性リンパ性白血病

問題 37 誤っているのはどれか。
① 末端肥大症では内臓肥大がみられる。
② 末端肥大症は視床下部腫瘍が原因である。
③ 下垂体性小人病では骨年齢は正常である。
④ 尿崩症では低張尿が認められる。

問題 38 クッシング(Cushing)症候群の徴候でないのはどれか。
① 満月様顔貌
② 骨粗鬆症
③ 下腿浮腫
④ 高コレステロール血症

問題 39 全身性エリテマトーデスの症状でないのはどれか。
① 日光過敏
② 痙攣
③ 糸球体腎炎
④ 破壊性関節炎

問題 40 ネフローゼ症候群の血清で低値になるのはどれか。
① アルブミン
② カリウム
③ クレアチニン
④ コレステロール

問題 41 46歳の男性。歩行中、くびを右にひねり、後頸部痛と回転性めまいが出現し、立位不能となった。血圧と脈拍は正常。左眼裂狭小、左上下肢小脳性運動失調、左顔面と顔面を除く右半身の感覚障害を認めた。
考えられるのはどれか。
① 中大脳動脈解離
② 椎骨動脈解離
③ 内頸動脈解離
④ 前大脳動脈解離

問題 42 パーキンソン(Parkinson)病でみられないのはどれか。
① 振戦
② 筋固縮
③ 多動
④ 姿勢調節障害

問題 43 後天性免疫不全症候群(AIDS)で正しいのはどれか。
① ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染後、数週間で発症する。
② CD8陽性リンパ球数が著しく減少する。
③ 進行すると日和見感染症を合併する。
④ 新生児AIDSの予後は一般に良い。

問題 44 正しいのはどれか。2つ選べ。
① 開放創を多量の生理的食塩水で洗浄した。
② 脊椎損傷が疑われたため側臥位で搬送した。
③ 創の止血の目的でデブリドマンを行った。
④ 交通事故では多発外傷の有無に注意した。

問題 45 76歳の女性。調理中、衣服に火が燃え移り、胸腹部全体と左右上肢全体にⅡ度+Ⅲ度の熱傷を受けた。
「9の法則」による正しい熱傷面積はどれか。
① 18%
② 27%
③ 36%
④ 45%

問題 46 正しい組合せはどれか。
① 丹毒・・・・・・・緑膿菌
② 毛嚢炎・・・・・黄色ブドウ球菌
③ 梅毒・・・・・・・ウェルシュ菌
④ ガス壊疽・・・・破傷風菌

問題 47 播種性転移はどれか。
① 胃癌のウィルヒョウ転移
② 大腸癌の肝転移
③ 胃癌のシュニッツラー転移
④ 前立腺癌の骨転移

問題 48 経静脈的高カロリー輸液について正しいのはどれか。
① 蛋白質の補給には主として血漿を用いる。
② 消化管の術後で長時間経口摂取できないときに行う。
③ 輸液はまず50%糖液から始める。
④ 末梢静脈から注入する。

問題 49 誤っている組合せはどれか。
① 心嚢穿刺・・・・・心タンポナーデの治療
② 胸腔穿刺・・・・・膿胸の治療
③ 腹腔穿刺・・・・・大腸穿孔の治療
④ 関節穿刺・・・・・関節水腫の治療

問題 50 全身麻酔の前投薬で誤っているのはどれか。
① 気道分泌抑制薬
② 鎮痛薬
③ 昇圧薬
④ 鎮静薬

問題 51 一次救命処置で誤っているのはどれか。
① 人工呼吸
② 自動体外式除細動器(AED)
③ 保温
④ 心臓マッサージ

問題 52 顔面外傷で誤っている組合せはどれか。
① 鼻骨骨折・・・・・顔面神経麻痺
② 頬骨骨折・・・・・開口障害
③ 耳介血腫・・・・・カリフラワー耳
④ 上顎骨骨折・・・咬合異常

問題 53 28歳の男性。オートバイ運転中に転倒、頭部を強く打撲した。受傷時一過性の意識障害があったが、その後意識清明となり普通に会話していた。6時間後に頭痛を訴え、次第に呼びかけに応じなくなった。
最も考えられるのはどれか。
① 脳挫傷
② 外傷性クモ膜下出血
③ 急性硬膜外血腫
④ 急性硬膜下血腫

問題 54 腹膜炎でみられる反跳性圧痛はどれか。
① ブルンベルグ徴候
② グレイ・ターナー徴候
③ クールボアジエ徴候
④ カレン徴候

問題 55 良肢位について誤っている組合せはどれか。
① 手指・・・・・・・テニスボールを握った肢位
② 手関節・・・・・伸展(背屈)10~20度
③ 股関節・・・・・屈曲45度、外転0~10度、外旋0~10度
④ 肩関節・・・・・外転60~80度、内分廻し30度、外旋20度

問題 56 ステロイド注射の禁忌はどれか。
① 変形性関節症
② 化膿性関節炎
③ 痛風性関節炎
④ リウマチ性関節炎

問題 57 7歳の男児。鉄棒から落ちて来院。エックス線写真で右上腕骨顆上骨折が認められた。右手関節の伸展(背屈)ができない。
合併症はどれか。
① 肘部管症候群
② 橈骨神経麻痺
③ 手関節伸展(背屈)筋腱断裂
④ フォルクマン拘縮

問題 58 正しいのはどれか。
① 軟骨無形成症は長管骨の骨幹端が強く障害される。
② モルキオ(Morquio)病は常染色体優性遺伝である。
③ 骨形成不全症は骨端軟骨に異常を認める。
④ 大理石骨病は骨がもろく、骨折しやすい。

問題 59 血行性化膿性骨髄炎の好発部位はどれか。
① 骨端
② 骨端軟骨
③ 骨幹端
④ 骨幹

問題 60 悪性二次変化で軟骨肉腫が発生するのはどれか。
① 線維性骨異形成症
② 骨巨細胞腫
③ 孤立性骨嚢腫
④ 多発性外骨腫

問題 61 くる病の所見について誤っているのはどれか。
① 骨端融解
② 骨幹端拡大
③ 長管骨彎曲
④ 脊椎後彎

問題 62 脊髄腫瘍の初発症状で最も頻度が高いのはどれか。
① 歩行障害
② 疼痛
③ 感覚障害
④ 膀胱障害

問題 63 手根管症候群の症状はどれか。
① 母指対立運動不能
② 手指開排運動不能
③ 手背感覚鈍麻
④ 小指球筋萎縮

問題 64 大腿骨骨頭壊死の病因で誤っているのはどれか。
① 肥満
② ステロイド使用
③ 大腿骨頸部内側骨折
④ アルコール多飲

問題 65 変形性膝関節症について誤っているのはどれか。
① 内反変形
② 動作開始時痛
③ 男性に好発
④ 屈曲拘縮

問題 66 誤っているのはどれか。
① 外傷性脱臼は青壮年に多い。
② 反復性脱臼は顎関節にみられる。
③ 麻痺性脱臼は肩関節にみられる。
④ 習慣性脱臼は外傷後続発する。

問題 67 脱臼の整復障害でないのはどれか。
① 関節包の弛緩
② ボタン穴機構
③ 軟部組織の介在
④ 支点となる骨の欠損

問題 68 変換熱療法はどれか。2つ選べ。
① 超短波療法
② ホットパック療法
③ 超音波療法
④ 局所浴療法

問題 69 鎖骨骨折について誤っているのはどれか。
① 頭部を患側に傾ける。
② 患側の肩を挙上する。
③ 患側の肩幅が狭くみえる。
④ 患肢を健側の手で保持する。

問題 70 骨片転位と関わる筋との組合せで誤っているのはどれか。
① 肩甲骨上角骨折・・・・・小円筋
② 肩甲骨下角骨折・・・・・大円筋
③ 肩峰骨折・・・・・・・・・・・三角筋
④ 烏口突起骨折・・・・・・・小胸筋

問題 71 上腕骨骨幹部骨折の三角筋付着部より近位骨片の転位に関与が少ないのはどれか。
① 大胸筋
② 大円筋
③ 小円筋
④ 広背筋

問題 72 ガレアッチ(Galeazzi)骨折で正しいのはどれか。
① 尺骨骨幹部の骨折である。
② 尺骨脱臼を合併する。
③ 橈骨神経麻痺が多い。
④ 伸展型と屈曲型とに分類される。

問題 73 橈尺両骨骨幹部骨折の後遺症でないのはどれか。
① 肘関節屈曲障害
② 偽関節
③ 橋状仮骨
④ 阻血性拘縮

問題 74 コーレス(Colles)骨折の合併症でないのはどれか。
① 尺骨突き上げ症候群
② 反射性交感神経性ジストロフィー
③ 離断性骨軟骨炎
④ 手根管症候群

問題 75 手根骨骨折で発生頻度が高い部位はどれか。
① a
② b
③ c
④ d

問題 76 中手骨骨幹部骨折で回旋転位が生じやすいのはどれか。2つ選べ。
① 第2中手骨
② 第3中手骨
③ 第4中手骨
④ 第5中手骨

問題 77 正しい組合せはどれか。
① 中手骨頸部骨折・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・掌側凸変形
② 基節骨骨幹部骨折・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・掌側凸変形
③ 中節骨骨幹部骨折(浅指屈筋腱付着部より近位)・・・掌側凸変形
④ 中節骨骨幹部骨折(浅指屈筋腱付着部より遠位)・・・背側凸変形

問題 78 マレットフィンガーで正しいのはどれか。
① Ⅰ型はDIP関節を過伸展位で固定する。
② Ⅱ型はDIP関節を屈曲位で固定する。
③ Ⅲ型はDIP関節を過伸展位で固定する。
④ Ⅰ型の固定期間はⅡ型より短い。

問題 79 誤っているのはどれか。
① デュベルニー(Duverney)骨折は骨盤骨単独骨折の一つである。
② デュベルニー(Duverney)骨折では腸骨翼骨片は上外方に転位する。
③ マルゲーヌ(Malgaigne)骨折は骨盤骨環骨折の一つである。
④ マルゲーヌ(Malgaigne)骨折では患側の棘果長は健側より長い。

問題 80 大腿骨頸部内側骨折で誤っているのはどれか。
① 転倒し大転子部を強打して受傷する。
② 総腓骨神経麻痺に注意する。
③ 骨折線が垂直に近くなるほど骨癒合は良好である。
④ 長期臥床による合併症に注意する。

問題 81 大腿骨骨幹部骨折で誤っているのはどれか。
① 中1/3部骨折が最も多い。
② 上1/3部骨折では近位骨片は屈曲・内転・内旋転位する。
③ 下1/3部骨折での遠位骨片の後方転位は腓腹筋が関与する。
④ 小児の治療では将来の過成長を考慮する。

問題 82 脛骨顆部骨折で誤っているのはどれか。
① 外顆骨折の合併症として腓骨頭骨折がある。
② 内顆骨折では外反膝変形がみられる。
③ 外顆骨折では内側側副靭帯の断裂に注意する。
④ 脛骨関節面の陥没程度が治療上重要である。

問題 83 下腿骨骨幹部両骨骨折で誤っているのはどれか。
① 中下1/3境界部に好発する。
② 直達外力による横骨折では両骨の骨折部はほぼ同高位となる。
③ 介達外力による螺旋状骨折では脛骨骨折部が高位となる。
④ 定型的骨折では骨折線は前内方から後外上方に走る。

問題 84 足根骨骨折で誤っているのはどれか。
① 最も頻度が高いのは踵骨骨折である。
② 距骨骨折では頸部骨折が最も多い。
③ ナウマン症候は踵骨骨折でみられる。
④ 踵骨の鴨嘴状骨折はアキレス腱による剥離骨折である。

問題 85 脱臼とその分類との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
① 肩鎖関節脱臼・・・・・上方脱臼、前方脱臼、後方脱臼
② 胸鎖関節脱臼・・・・・後方脱臼、上方脱臼、下方脱臼
③ 肩関節脱臼・・・・・・・前方脱臼、後方脱臼、下方脱臼、上方脱臼
④ 前腕両骨脱臼・・・後方脱臼、前方脱臼、側方脱臼、開排脱臼

問題 86 肩鎖関節脱臼について誤っているのはどれか。
① 観血的な処置は第Ⅲ度損傷で適応となる。
② 鎖骨外端骨折との鑑別が必要である。
③ 陳旧性になると鎖骨外端の肥大変形をみる。
④ 第Ⅱ度損傷では烏口鎖骨靭帯は完全断裂している。

問題 87 誤っている組合せはどれか。
① 肩関節前方脱臼・・・・・腋窩神経損傷
② 月状骨掌側脱臼・・・・・尺骨神経損傷
③ 股関節後方脱臼・・・・・坐骨神経損傷
④ 膝関節前方脱臼・・・・・脛骨神経損傷

問題 88 肩関節脱臼の外観で上肢外転角度が最も大きいのはどれか。
① 腋窩脱臼
② 烏口下脱臼
③ 鎖骨下脱臼
④ 関節窩下脱臼

問題 89 前腕両骨後方脱臼で誤っているのはどれか。
① 青壮年期に比べて幼少年期に好発する。
② 前腕長の短縮が認められる。
③ 前方関節包の損傷が認められる。
④ 後療法では自動運動を主体に行う。

問題 90 肘内障で誤っているのはどれか。
① 軽度の肘関節運動は可能である。
② 肘関節過伸展強制で発生する。
③ 鑑別診断として鎖骨骨折が挙げられる。
④ 前腕の回外運動制限が認められる。

問題 91 徒手整復が最も困難な脱臼はどれか。

問題 92 外傷性股関節後方脱臼で正しいのはどれか。
① 股関節に過度伸展が強制されて発生する。
② 患肢は伸展、外旋、外転位をとる。
③ 健側と比較して大腿は短縮してみえる。
④ スカルパ三角部に大腿骨頭を触れる。

問題 93 外傷性膝蓋骨脱臼で正しいのはどれか。
① 内側脱臼の発生頻度が高い。
② 膝関節は完全伸展位をとる。
③ 股関節屈曲・膝関節伸展で整復する。
④ 膝関節屈曲位で固定する。

問題 94 外傷性距腿関節脱臼で正しいのはどれか。2つ選べ。。
① 距骨の転位方向で分類される。
② 下腿骨遠位端骨折を合併することはない。
③ 外側脱臼は足部に内転が強制されて発生する。
④ 後方脱臼では足は屈曲(底屈)位を呈する。

問題 95 頸神経根の障害高位と症状の組合せで正しいのはどれか。
① C5・・・・・上腕二頭筋腱反射減弱
② C6・・・・・小指球筋の萎縮
③ C7・・・・・肩甲骨の挙上障害
④ C8・・・・・前腕外側部の感覚障害

問題 96 神経症状を誘発する検査法でないのはどれか。
① ラセーグ・テスト
② ケンプ・テスト
③ ニュートン・テスト
④ スパーリング・テスト

問題 97 末梢神経損傷の検査法でないのはどれか。

問題 98 野球肘障害でないのはどれか。
① 離断性骨軟骨炎
② 上腕骨外側上顆炎
③ 上腕骨内側上顆骨端核障害
④ 内側側副靭帯損傷

問題 99 誤っているのはどれか。
① スワンネック変形は槌指変形に続発して起こる。
② 強剛母指はIP関節伸展位、MP関節屈曲位を呈する。
③ ボタン穴変形はPIP関節掌側脱臼に続発して起こる。
④ 母指MP関節側副靭帯損傷は尺側に多い。

問題 100 図は何の検査か。
① 内側側副靭帯損傷
② 内側半月損傷
③ 前十字靭帯損傷
④ 後十字靭帯損傷

問題 101 6歳の男児。跳び箱から転落した際、左手掌を地面に強く衝き受傷し来所した。左肘関節部に著明な腫脹と変形、限局性圧痛を認めた。近医で診断を受けた。エックス線写真を示す。
誤っているのはどれか。
① 偽関節を形成しやすい。
② 内反肘を呈することが多い。
③ 観血療法の絶対適応である。
④ 遅発性尺骨神経麻痺を呈する。

問題 102 53歳の女性。自宅にて階段降時、左手掌部を衝いて転倒し来所した。左手関節部に著明な変形は認められないが、腫脹や橈骨茎状突起の近位3cm部に限局性圧痛を認めた。直ちに整形外科でエックス線検査を行った。診察の結果、手指の運動制限や感覚障害もなく、3週のギプス固定が行われた。固定除去2週後に左母指IP関節の自動運動が不能となった。整形外科初診時のエックス線写真、固定除去2週後の手指の写真を示す。
最も考えられる合併症はどれか。
① 後骨間神経麻痺
② 舟状骨骨折
③ 手根管症候群
④ 長母指伸筋腱断裂


問題 103 56歳の男性。ゴルフのプレー中、クラブを地面に強く打ち付け左手の小指球部を負傷した。その後、様子をみていたが痛みが続くため来所した。限局性圧痛を認めた。写真を示す。
この圧痛点に該当する手根骨はどれか。
① 月状骨
② 豆状骨
③ 三角骨
④ 有鉤骨

問題 104 16歳の男子。バレー部の練習後、自分で計画を立てランニング、ジャンプ、うさぎ跳び運動を道路と神社の階段で毎日行っていた。最近練習中に右下腿上部外側に疼痛と圧痛が現れたため来所した。
最も考えられるのはどれか。
① 腓骨疲労骨折
② 腸脛靭帯炎
③ 腓腹筋部分断裂
④ 鵞足炎

問題 105 42歳の女性。右肘外側の自発痛と右前腕の倦怠感を訴え来所した。年末に大掃除をした際、雑巾をしぼったり、重い荷物を持ち上げたりする時に痛みがでたという。肘関節の可動域制限、前腕の感覚障害はない。
最も考えられるのはどれか。
① 肘部管症候群
② 肘関節遊離体
③ 上腕骨外側上顆炎
④ 変形性肘関節症

問題 106 36歳の男性。ゴルフ歴10年。右利き。2か月前からクラブを振るときに左手関節尺側に疼痛が出現していた。最近はペットボトルのキャップを開け閉めする際にも痛みが出ると訴えて来所した。手関節の著明な可動域制限はなかった。同部に発赤や腫脹、変形は認めなかったが、手関節尺屈位で軸圧を加えると疼痛が再現された。
最も考えられるのはどれか。
① 月状骨軟化症
② 尺骨茎状突起骨折
③ 遠位橈尺関節脱臼
④ 三角線維軟骨損傷

問題 107 21歳の男性。大学陸上部の短距離選手。約3か月前に右下肢の筋損傷を起こし来所した。図は、練習前後に行うように指導した損傷筋のスタティックストレッチである。その内容は踵部を台の上にのせ、膝軽度屈曲位あるいは伸展位で体幹をゆっくり前屈させ、伸ばされている状態を約20秒継続する。
この筋損傷で正しいのはどれか。
① 介達外力より直達外力による発生頻度が高い。
② テニスレッグと呼ばれる損傷である。
③ 坐骨結節に起始する筋の損傷である。
④ RICE処置の中でCは禁忌である。

問題 108 17歳の女子。陸上競技部員。1か月前から長時間のランニング中に、左下腿前面部の疼痛や左足関節が十分に背屈できなくなり、足を引っかけて転倒しそうになることが多くみられた。最近では左足部の異常な感覚も併せて認められるようになった。ランニングを終え、しばらくすると痛みや感覚の異常、筋力の低下はみられない。
このランニング中に認められる足部の異常感覚を起こす固有領域はどこか。

問題 109 20歳の男性。サッカーの練習中、右足関節をねじり受傷。以前にも数回捻挫の既往がある。外果の前方に腫脹・圧痛がみられた。内反ストレス撮影では健側との差はわずかであったが、前方引き出し撮影では健側との差は著明であった。
最も考えられる損傷はどれか。
① 前脛腓靭帯断裂
② 前距腓靭帯断裂
③ 二分靭帯断裂
④ 前距腓靭帯および踵腓靭帯断裂

問題 110 14歳の女子。マラソン大会の練習に励んでいたが、右足内果部前方に痛みが出現したため来所した。図に示した疼痛部位に豆粒大の硬い膨隆を認め、圧迫すると激痛を訴えた。患者の両足は共に内側縦アーチの低下がみられ、患側の下腿-踵骨角は健側と比べて外反傾向が強かった。
この患者への対応として誤っているのはどれか。
① 腓骨筋の筋力強化を指導した。
② 内側縦アーチを持ち上げるアーチサポートを使用した。
③ ランニング専用のシューズを購入させた。
④ 下腿屈筋群のストレッチを指導した。

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